藤子.F.不二雄先生の分身のび太
0200年3月28日
藤子.F.不二雄先生は,"ドラえもん"がヒットした理由は,のび太が何をしてもダメなところではないか,と考えていたようです。
ほとんどの人の中には,いくらか"野比のび太"が隠れていると思います。
"ドラえもん"を読むときに,そういう自分の"のび太"の部分が重なり,共感できたことが,ヒットに繋がったのではないでしょうか。
漫画の主人公は,"ヒーロー型"と,"アンチヒーロー型"に分かれると言われます。
のび太は,典型的な"アンチヒーロー型"です。
ではなぜ,あえてそのような人物を連載漫画の主人公にしたのでしょうか。
その理由のひとつは,のび太がダメな人間だからこそ,それを助けるドラえもんのかっこ良さが引き立つことです。
そして,もうひとつの理由は,藤子.F.不二雄先生にとって,アンチヒーロー型のダメ人間のほうが描きやすいかったからのようです。
なぜかというと,先生自身が"野比のび太"そのものだからだそうです。
のび太はまさに先生の分身であり,毎回分身に感情を移して描くことができたのです。
"野比のび太"にも褒めるべき点があります。
それは,どんなに挫折しても,決して諦めないことです。
また,100%ドラえもんに頼るのではなく,結局は自分の力で何とかしようとします。
自分の弱いところを知っていても,もっと前に進みたい,もっと高いところを目指したい,そんな気持ちの持ち主ののび太が,先生は心から好きだったそうです。
先生は,物心付いた頃から引け目を感じていて,いつも他人に迷惑をかけないか心配していたようです。
学校の成績ものび太ほどではありませんが,高校時代はかなり落ち込んでいたようです。
その時のたった一つの救いが漫画で,大好きな漫画を描いているうちに,漫画家になっていたのだ,と先生は言います。
先生は,いつも自分の分身であるのび太を見守り励ましているのです。
0200年3月28日|
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